ハリネズミの針(トゲ)は痛いですか?とこれまでに数えきれないほど質問されました。そもそも針ってなに?という質問も同様にたくさんいただきました。

知らない人が多いと思いますがハリネズミの針は『毛』なんです。

体毛の一本一本がまとまって硬化したものが針なので『毛』なんですよ!『毛』と思えばなんだかソフトなイメージ変わってくると思いませんか?

これは『毛』なんだ!『毛』なんだよ!!!と自分に言い聞かせることで少しは痛そうなイメージを消すことができるかもしれません。(とくに痛そうなイメージを消す必要もありませんが…。)

ハリネズミの毛(針+体毛)は大きく分けて3つの部分に分かれます。

ハリネズミの針の説明

『針』と『毛』と『針と毛の中間部分』の3つに分けられます。

まず『針』はというとこれは普通に固く触ると痛い針です。そして次に『毛』ですがこれも普通にフワフワモフモフで柔らかくて気持ちの良い毛です。

で、最後がこの『針』と『毛』の中間部分にある毛なんですが、この部分に生えている毛を触ると『針は体毛の一本一本がまとまって硬化したもの』ということが何となくわかります。この中間部分に生えている毛は普通の毛よりも固く太く長いのが特徴です。もう少しで『針』になりそうな『毛』なのです。

以下の画像をご覧ください。大きさを理解しやすくするために10円玉を一緒に並べてみました。

ハリネズミの針と毛の説明

右側の『毛』とその隣の『毛と針の中間部分の毛』を見比べていただくとわかるように太さと長さが全然違います。触るとちゃんと固いんです。

この中間部分の毛を触ると「あ、針って毛なんだなあ」ということが感覚的に理解出来ると思います。柔らかい毛→固い毛→針という感じで進化しているようなイメージです。

大人の針と子供の針

ハリネズミの大人と子供では針の太さや長さが違います。まるたろうとごんたの針を比較してみます。

まるたろうとごんたの針と白い針の説明

右側のごんたの針とまるたろうの針を見比べると太さ長さの違いは一目瞭然です。どちらが痛いかと言うと、完全に針を立てている場合は子供の針の方が少し痛いと個人的には感じます。細いから鋭いというか、本当に栗のトゲのような感じです。(針を立てていない状態なら大人より子供のハリネズミの方が痛くないし扱いやすいです。)

まるたろうの針の隣にある『白い針』もまるたろうの抜け針です。まるたろうにもごんちゃんにも色の付いた針と真っ白の針が生えています。白いハリネズミはこれが全身に生えている感じです。

どのハリネズミも針の根元と先端は白く、中央に色が付いています。この中央の色がハリネズミ全体の色になります。まるたろうはスタンダードタイプなので針の真ん中が少し黒い色をしています。

針の質感は人間の「爪」のような感じです。

以下は針の断面です。

ハリネズミの針の断面

中は白くなっています。

針をしばらく水につけておくと、お風呂上がりの爪のように若干柔らかくなります。

子供のごんちゃんにも大人の針が生え始めた。

子供のハリネズミは体が大きくなるにつれて針も大きくなります。細くて小さな子供の針に混ざって大人の針が少しずつ生え始めるのです。

ごんちゃんにも耳の後ろ辺りから大人の針が生え始めました。写真では分かりにくいかもしれませんが、矢印で示した針が真っ白で大きな大人の針です。

大人の針の説明。ごんちゃん

小さな子供の針の1.5倍くらい大きな針がまばらに生えているので、この時期の毛並み(針並み)は少し不揃いな印象です。

以上がハリネズミの針(毛)についての何となくの説明になります。

『針=毛』というソフトなイメージ

どうでしょうか?『針=毛』ということでハリネズミに対する印象がソフトで柔らかいイメージに変化してきたのではないでしょうか。(べつに防御の専門家なのだから鉄壁の守りでチクチクしたイメージでも問題ありませんが…。)

慣れると素手で触っても「ちょっとチクチクするなあ」くらいにしか思わなくなります。

外は「チクチク」中は「フワフワ」それがハリネズミです。

@hedgehogdays